マダイの非定型Edwardsiella
tarda 感染症に対する不活化ワクチン開発 |
本研究では、マダイのエドワジエラ症に対する不活化ワクチンの有効性を確認した。また、本ワクチンに対するオイルアジュバントの有用性についても確認を行った。ワクチン試験の結果、マダイの非定型E.
tarda 感染症予防に不活化ワクチン接種が有効であることが分かった。 |
担当者名 |
独立行政法人水産総合研究センター増養殖研究所 病害防除部 免疫グループ |
連絡先 |
Tel.0599-66-1830 |
推進会議名 |
水産増養殖関係 |
専門 |
病理 |
研究対象 |
魚類 |
分類 |
普及 |
「研究戦略」別表該当項目 |
1(2)水産生物の効率的・安定的な増養殖技術の開発 |
[背景・ねらい] マダイの養殖場で問題となっている非定型E.
tarda 感染症の予防技術を目的としてワクチン開発を行った。 [成果の内容・特徴] マダイより分離されたE.
tarda
FPC503株をホルマリンで不活化し、オイルアジュバントを混合したワクチンとそうでないワクチンを調製した。それぞれのワクチンをマダイ腹腔内に接種した後、28日目から同菌株による攻撃試験を開始した。その結果、アジュバントの添加の有無にかかわらず、両ワクチン接種区で累積死亡率が12.5%となった。一方、生理食塩水のみを接種した場合に87.5%であった。ワクチンの有効性をフィッシャーの片側検定で検討した結果、P
< 0.05となりワクチン接種区と陰性対照区との間に有為差が示された。
[成果の活用面・留意点] E.
tarda FPC503株から調製した不活化ワクチンが、マダイ養殖場において発生する非定型E.
tarda 感染症の感染防除手段として有効であることが示された。
[その他] 研究課題名:海産魚のエドワジエラワクチン開発・改良
研究期間:平成23年度
予算区分:平成23年度水産防疫技術対策事業委託費
研究担当者:高野倫一、松山知正、坂井貴光、中易千早
発表論文等:Protective
efficacy of a formalin-killed vaccine against atypical Edwardsiella
tarda infection in red sea bream Pagrus major, Fish Pathology,
(2011) 投稿中 |
[具体的データ] |
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