ヒラメ親魚の必須脂肪酸要求
担当者名 独立行政法人水産総合研究センター養殖研究所玉城分室 生産システム部 古板 博文 連絡先 Tel.0596-58-6411
推進会議名 水産養殖 専門 魚類栄養 研究対象 ひらめ 分類 研究
「研究戦略」別表該当項目 2(2)飼料及び生産物品質向上技術の確立
[背景・ねらい]
1 良質卵を得るためには親魚の栄養要求を満たす餌を与える必要がある。

2 親魚の栄養要求に関する情報は少ない。

3 良質卵を得るために必要な親魚飼料中の高度不飽和酸含量を調べた。

4 正常な仔魚の割合(図1)、初期生残率(図2)、卵の脂質含量(図3)はいずれもn-3高度不飽和酸含量が2-4%程度の時が最も良かった。

5 n-6高度不飽和酸のアラキドン酸を少量添加すると産卵量や卵質が改善されたが、多く添加すると逆に悪影響があった(図4)。

6 より良質の卵を得るためにはn-3高度不飽和酸およびn-6高度不飽和酸の含量およびそれらの割合が重要である。

7 本成果は平成15年度日本水産学会奨励賞受賞業績の一部である。
[成果の内容・特徴]

[成果の活用面・留意点]
親魚用餌料の栄養価改善、親魚用配合飼料の開発への利用
[その他]
[具体的データ]

図1. 親魚飼料中のn-3高度不飽和酸含量が正常な仔魚の割合に及ぼす影響



図2.親魚飼料中のn-3高度不飽和酸がふ化後の生残率に及ぼす影響



図3.卵の脂質含量に及ぼす親魚飼料中のn-3高度不飽和酸含量の影響



図4.産卵量に及ぼすアラキドン酸の影響






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