組織について魚病診断・研修センター (Diagnosis and Training Center for Fish Diseases)

 魚病診断・研修センターでは、水産養殖業で問題となっている原因不明の病気や法律 (持続的養殖生産確保法)に指定されている特定疾病等の重要な疾病の診断を行っています。また、優れた診断方法の開発を目指した研究を行うとともに、その普及活動を行っています。また、本センターは2016年にコイヘルペスウイルス病およびマダイイリドウイルス病のPCRによる診断に関し、ISO17025の認証を受けました。

魚病診断グループについて (Fish Diseases Diagnosis Group)

 魚病診断グループは、国内未侵入等の重要疾病の診断技術の開発、改良及び普及に関する研究開発を行う

研究メンバー

センター長 三輪 理
グループ長 湯浅  啓
主任研究員 桐生 郁也
   研究員 米加田 徹
   研究員 河東 康彦
研究員(任期付) 稲田 真理

研究について

病気の診断と新しい診断技術の開発

センターでは病気のまん延を防止するために、依頼に基づく不明病の原因究明、特定疾病の確定診断や、重要な疾病及び新しい疾病の迅速診断を実施するとともに、新たな診断技術やリスク評価手法を開発しています。

診断技術の普及と病害の防除技術の開発

センターでは各都道府県担当者に対して特定疾病であるコイヘルペスウイルス病の診断技術認定テストを実施しています。また、コイヘルペスウイルス病を含めた特定疾病及び新しい病気の診断技術について研修・講習会を実施し、国内の魚病診断技術の向上に貢献しています。

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PCR法による水産動物疾病の診断 当センターで分離・培養に成功した、ヒラメのアクアレオウイルス コイヘルペスウイルス病診断法の講習会 ウイルス性神経壊死症診断研修会

 

研究課題

  • 水産防疫技術対策事業(2011-16)
  • KHV病技術認定テスト・診断技術研修(2011-16:農林水産技術会議以外の本庁予算(受託事業等)) : 各都道府県水産試験場魚病診断担当者を対象に、コイヘルペスウイルス病診断技術認定(確認)テストを実施する。また、不合格者を対象に、診断技術講習会を開催する。
  • カキヘルペスウイルスの病原性(2011-16:その他の農林水産技術会議予算) : 日本のマガキにおけるカキヘルペスウイルスの病原性の発現温度条件を検証する。
  • RNAウイルス感染時の宿主免疫応答を利用したエビ類の疾病診断法の確立(2016-18:日本学術振興会)
  • クドア・セプテンプンクタータの生活環の解明(2016:交付金):ヒラメの食中毒の原因となる寄生体(クドア)のライフサイクルを解明し、クドアに寄生されない養殖ヒラメの生産に資する。
  • 診断技術の開発と普及(2016-20) : 病原体ごとに既報の診断法をPCRを中心に網羅的にまとめ、水産試験研究機関の技術者が閲覧できるようにするとともに、不確実な診断法に関しては実験的な確認や開発を行う。PCRによる診断のためのプライマー情報
リファレンスラボラトリー

 当センターはOIE(国際獣疫事務局;動物の防疫問題を扱う国際機関で我が国を含む180カ国が加盟)が特に注意を払うべきものとしてリストアップしている重要な27つの水生動物の病気のうち、コイヘルペスウイルス病およびマダイイリドウイルス病の2つの病気に関して、当該機関からリファレンスラボラトリーの指定を受けており、我が国のみならず、諸外国の大学や国立検査機関等に対して、陽性対象や診断用試薬の配布、診断技術に関する研修やアドバイスなどを行っています。

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