組織についてウナギ種苗量産研究センター
(Research Center for Self-Sustained Eel Culture )

量産実証グループ (Production System Group)

研究メンバー

グループ長 鴨志田 正晃
主任研究員 鈴木 重則
主任研究員 増田 賢嗣
   技術員 谷田部 誉史

研究について

 ニホンウナギの人工種苗の大量生産技術の確立に向けて、量産基盤グループと連携して、飼育システムの開発に取り組んでいます。

図1 ウナギ仔魚飼育用の1kL水槽

従来10L規模の水槽を中心に飼育手法の研究を行ってきましたが、大量生産のためには、水槽規模の拡大が必要です。2015年に1kL水槽1基で数百尾のシラスを育てることに成功しました。現在は、更なるシラスの大量生産に向けて、1kL水槽の数を増やし、飼育条件の改善に取り組んでいます。
図2 落花生水槽による飼育実験

サメ卵主体の飼料に代わる新たな飼料の開発に取り組んでいます。
図3 1kL水槽で育った大型の仔魚

(撮影のために小型水槽に一時的に収容しています。)
図4 1kL水槽で育ったウナギシラスとクロコ

研究課題

  • シラスウナギの安定生産技術の開発(2012-2016農林水産技術会議競争的資金):ウナギについて、初期餌料の開発と飼育容器等の器機開発による仔魚からシラスウナギまでの飼養技術の高度化を行う。
  • ウナギ種苗の大量生産システムの実証事業(2014-2016水産庁事業):これまで開発してきたウナギ仔魚飼育技術の生物学的知見をベースとして、工学等異分野の技術を導入し、量産に対応可能な飼料の開発、飼料供給機器等の機械化・自動化を検討し、ウナギ種苗の大量生産の実用化を加速させるシステムを試作し、実証試験を実施する。

発表論文

  • 増田賢嗣・谷田部誉史・松成宏之・古板博文・鴨志田正晃・島康洋・桑田博(2016)魚肉タンパク分解物を主原料とする飼料によってニホンウナギAnguilla japonica仔魚のシラスウナギまでの飼育が可能である. 日本水産学会誌(短報), 82, 131-133.
  • 友田 努・黒木洋明・岡内正典・鴨志田正晃・今泉 均・神保忠雄, 野村和晴・古板博文・田中秀樹(2015)ウナギ仔魚はマリンスノーの起源物質を摂取する.日本水産学会誌,81,715–721.
  • 増田賢嗣・神保忠雄・今泉均・藤本宏(2014)シーソー式水槽によるニホンウナギ仔魚の飼育手法の簡略化. 水産技術2014, 6, 169-174
  • 増田賢嗣・神保忠雄・今泉均・藤本宏・永尾次郎・川上優(2013)ウナギ仔魚飼育における水槽交換作業の簡略化の可能性について. 水産技術, 6, 33-38.
  • Masuda, Y., Jinbo, T., Imaizumi, H., Furuita, H., Matsunari, H., Murashita, K., Fujimoto, H., Nago, J., Kawakami, Y. (2013) A step forward in development of fish protein hydrolysate-based diets for larvae of Japanese eel Anguilla japonica. Fisheries Science, 79, 681-688.
  • 増田賢嗣・神保忠雄・今泉均・橋本博・小田憲太朗・松田圭史・照屋和久・薄浩則(2013)水温・給餌回数・飼育密度の調整によるウナギAnguilla japonica仔魚期間の短縮. 日本水産学会誌, 79, 198-205
  • 神保忠雄・増田賢嗣・今泉均・橋本博・松田圭史・永尾次郎・田中秀樹(2013)給餌開始日齢が初期のウナギ仔魚の成長および生残に及ぼす影響. 水産増殖, 61, 403-406
  • Miura, A., Nomura, K., Imaizumi, H., Jinbo, T., Masuda, Y., Tanaka, H., Ohta, H. (2013) Administration of 17α-hydroxyprogesterone into mature male Japanese eel reduces sperm motility by decreasing potassium ion concentrations in the seminal plasma. Aquaculture, 414-415, 217–223.
  • 増田賢嗣・今泉均・橋本博・小田憲太朗・古板博文・松成宏之・照屋和久・薄浩則((2011) イタチザメ卵とアイザメ卵を主体とした飼料によるウナギ初期飼育の可能性. 水産技術, 4, 1, 7-13.
  • 増田賢嗣・今泉均・小田憲太朗・橋本博・照屋和久・薄浩則(2011) 飼育環境下のニホンウナギ Anguilla japonica 仔魚は最速で131日齢までに変態しうる. 日本水産学会誌 77(3), 416-418.
  • 増田賢嗣・今泉均・小田憲太朗・橋本博・足立純一・加治俊二・照屋和久(2011) 天然雌親魚と比較したウナギ雌化養成親魚の催熟成績. 栽培漁業センター技報, 13, 1-9.
  • 増田賢嗣・奥宏海・野村和晴・照屋和久・田中秀樹(2010) 飼育水に含まれるコロイド状物質がウナギ仔魚の飼料となる可能性. 水産技術, 2(2), 99-104.