組織について育種研究センター(Research Center for Aquatic Breeding)

系統開発グループ(Strain Development Research Group)

 系統開発グループは、DNAマーカー開発等に必要な解析家系の作出、選抜交配等による系統化やその優良性評価などの研究開発を行っています。

 主にブリ類などの海産魚を対象に、計画的な成熟促進産卵誘発技術、家系作出のための1:1交配および人工授精技術の開発、人工交配により得た種苗の形態、生残、成長などの特性の評価および健全な種苗を育成するための飼育技術の開発および精子や生殖細胞の凍結保存技術の開発などに取り組んでいます。

 グループ長 吉田 一範
   研究員 山本 一毅
研究員(任期付) 嶋田 幸典
   技術員 佐藤 光

研究について

ブリ類などの大型海産魚の家系作出技術の開発
人工授精のためのブリからの採卵の様子

人為的に光周期や水温などの環境条件を操作し、通常の産卵期以外にも成熟させ、さらに排卵を誘起するホルモンを注射して計画的な採卵をするための技術開発を実施しています。

小型水槽による多数家系の作出技術の開発
小型水槽によるブリ類の種苗生産

耐病性などの優良形質を持つ個体の選別に使用できるDNAマーカーの開発に必要な解析用の家系や選抜育種のために必要な多数の家系を同時に作出するため、0.5kLや1kLといった小型の水槽で種苗生産を行う飼育条件の検討を行っています。


研究課題

  • 有用家系の作出と実用化に向けた技術開発(2016-2020)
  • 繁殖基盤技術の開発(2016-2020)
  • カンパチの1対1交配技術の開発とハダムシ抵抗性に関する実態調査(2014-2018)
  • 海産有用魚類の効率的保存・復元技術の開発(2016-2020)
  • 生産者ニーズの高い形質を有するマグロ創生(2014-2018)
  • 高成長ブリ類家系を天然魚から短期間で作出可能な新たな育種技術開発(2016-2020)

発表論文

  • Inoue N. 2016. Developmental changes in low-salinity tolerance in larvae and juveniles of longtooth grouper, Epinephelus bruneus, Aquaculture Science, in press.
  • 嶋田幸典,石川 卓,名古屋博之,薄浩則,堀田卓朗,吉田一範,藤浪祐一郎,岡本裕之. 2016. ブリ卵の小型容器を用いた高塩分孵化管理方法の開発. Nippon Suisan Gakkaishi 82, 601-607.
  • Inoue N., Satoh J., Mekata T., Iwasaki T., Mori K. 2016. Maximum prey size estimation of longtooth grouper Epinephelus bruneus, using morphological features, and predation experiments on juvenile cannibalism. Aquaculture Research 47, 605-611.
  • 井上誠章, 岩崎隆志, 嶋田幸典, 佐藤純, 西岡豊弘.2015. クエEpinephelus bruneus稚魚の成長に及ぼす飼育塩分の影響 . 日本水産学会誌、 81巻 5号 803〜810頁
  • 井上誠章, 岩崎隆志, 加治俊二.2014. 低水温期におけるクエEpinephelus bruneusとマハタE.septemfasciatusの成長量および摂餌量の変化. 日本水産学会誌 1巻 80号 56〜58頁
  • Atsumi T., Ishikawa T., Inoue N., Ishibashi R., Aoki H., Abe H., Kamiya N., Komaru A. 2014. Post-operative care of implanted pearl oysters Pinctada fucata in low salinity seawater improves the quality of pearls, Aquaculture 20, 232-238.