第35回UJNR水産増養殖専門部会日米合同会議議事録

写   真

 第35回UJNR水産増養殖専門部会日米合同会議は、平成18年11月13日から17日まで、日本の三重、和歌山において開催された。合同会議及びシンポジウムは11月13〜14日に三重県にある(独)水産総合研究センター養殖研究所、南勢庁舎において開かれた。「増養殖と漁場管理を通じた持続的な水産業の構築」をテーマとして企画された。

日米部会長による合同会議挨拶

 第35回UJNR水産増養殖専門部会日米合同会議に先立ち、酒井保次部会長より日本側参加者を代表して挨拶があり、今回の米国側参加者に対する歓迎の言葉が述べられた。また今回のUJNR合同会議並びにシンポジウムは水産増養殖分野において非常に関心の高い興味深いテーマであり、UJNR合同会議の果たす役割の重要性を強調した。これに対し、米国側参加者を代表して、Robert Iwamoto米国側部会長から、今回の会議への招待と温かな歓迎の言葉に対する感謝の言葉が述べられた。加えて、今年9月にシアトルで行なわれた、第三回国際栽培漁業シンポジウムに多くの日本人研究者を派遣していただいたことに感謝の意を述べられた。またこのシンポジウムを例に、これまでの35年間の両国間の協力体制にUJNR水産増養殖専門部会が重要な役割を果たしていると述べ、今回の会議が実りあるものになることに期待したいと述べた。

事務局員、参加者、オブザーバーの紹介

 日本側、米国側の順で合同会議参加者の自己紹介が行なわれた。続いて、生田和正事務局長補佐により議事進行の内容確認と今回のシンポジウムの進行についてとフィールドトリップの日程についての簡単な説明があった。

研究者交流と文献交換

 生田事務局長補佐により指名された首藤宏幸事務局員から2005年9月から2006年の8月までに、8件の研究交流活動があったことが報告された。特にサンディエゴで行なわれた第34回UJNR合同会議には12人もの日本人が参加したこと、そして今回記載はしていないが、UJNR合同会議をきっかけとして、養殖研究所所属の阿保勝之博士はサウスカルフォルニア大学でDale Kiefer博士と研究活動を行なっているとの報告があった。さらには3件の共同研究があり、そのうち1件は現在も進行中であるとの報告があった。引き続き、Iwamoto米国側部会長により指名されたJames J. Sullivan氏から、10名の米国人が日本を訪れ研究交流活動があったことが報告された。

 引き続き、文献交換の資料に基づき、首藤事務局員から、日本側からは169の文献リストの紹介があったと説明された。また米国側からは、Michael B. Rust副部会長より資料に基づき、57の交換文献リストの紹介があった。

協議事項

 UJNR組織のこれまでの活動にについて

 酒井部会長から、今年が最終年度である第6次5ヵ年計画においてのこのパネル(UJNR水産増養殖専門部会)の活動の感想について述べられた、及びこの間に行なわれた水産増養殖に関する国際会議での活発な活動の紹介があった。

 これに対してJames P. McVey前部会長より、これまでの活動について簡単に感想が述べられ、今回のこの会議とシンポジウムで行なわれる議論が来年からはじまる次期第7次3年計画に生かされることを望んでいるとの意見があった。

プロシーディングの出版状況

 生田事務局長補佐から第33回UJNRプロシーディングは水産総合研究センター報告の別冊として来年一月に出版されるとの報告があった。これに対し、Iwamoto米国側部会長から感謝の意を表す言葉が述べられた。

 また生田事務局長補佐から昨年度のサンディエゴでの第34回UJNR合同会議で(独)科学技術振興機構の海洋生態系研究に関するアンケートに米国側パネルが協力してくれたことにお礼が述べられた。そしてそのアンケート結果をレポートにした本が日本文でまとめられているとの報告があった。それに対して米国側パネルより、その内容について英語で簡単にまとめられたものをほしいとの要望があった。

 次にRust副部会長より第34回UJNRプロシーディングの進行状況の報告があり、NOAAテクニカルレポートして来年3月までに出版したいとの報告があった。

第7次3ヵ年計画のフォローについて

 次に第7次3ヵ年計画について、日本と米国側の双方から持ち寄られた議題の提案について議論がなされた。

 双方からの意見が活発かつ慎重に行なわれ、
(1) 2007年 無脊椎動物の養殖の技術 (米国)
(2) 2008年 水産増養殖の餌の改良 (日本)
(3) 2009年 水産増養殖の多面的機能と漁業団体との関係 (米国)
の順番で行ないたいとの意見にまとまった。
議題のタイトル名については今後さらに検討する必要があるが、日本側と米国側は大筋、上記の内容で第7次3ヵ年計画の会議が開催されることに了承した。
またそれらの議題の中に、日本側の要求である水産増養殖の先端技術や、米国側の要求である沖合養殖技術、また水産増養殖の安全性や経済性の問題についても織り交ぜる方向で検討したいということになった。できればこのシンポジウム期間中に意見を交わし、生田事務局長補佐とRust副部会長が草案を持ち集め、UJNR合同会議シンポジウムの最後までに、第7次3ヵ年計画の議事タイトルを報告したいとのことであった。

運営委員の紹介

 次に日米双方からパネルメンバーの交代について報告があった。日本側からパネルメンバーの変更について、メンバーリストの資料に基づき報告があった。そして米国側からMichael Rubino博士と Michael Abbey博士が加わるとの報告があった。

第35回UJNR合同会議シンポジウムのプロシーディングについて

 生田事務局長補佐より第35回UJNR合同会議シンポジウムのプロシーディングの提出について年内を期限としたいとの報告があった。日本側の原稿は生田事務局長補佐が、米国側の原稿はRust副部会長が責任を持ち集めることになった。

その他の議題

  Iwamoto米国側部会長から、UJNR合同会議35周年を記念してこれまでのUJNR合同会議の活動記録と業績をまとめたものを作りたいとの提案があった。米国側がイニシアティブをとり草案を作成し、生田事務局長補佐を通して日本側に送られるということになった。この草案に関してはConrad Mahnken前々部会長と McVey前部会長が日本側の決議を含めて作成に関する手助けをすることになった。その件に関して日本側も同意した。この草案については第35回UJNR合同会議の終了後、生田事務局長補佐へ電子メールにより連絡するということになった。

 Rust副部会長より、文献の交換について、ウェブツールなどの情報交換技術により効率的な方法を考慮し、よりよい検索方法についての提案の準備をしているとの説明があり、この提案については第35回UJNR合同会議の終了後、生田事務局長補佐を通して日本側に連絡すると述べ、日本側にもこの件に関して検討していただきたいとの報告があった。

 また、Rust副部会長より、次回2007年の第36回UJNR合同会議は、ニューハンプシャーで開催予定をしているとの説明があった。

 生田事務局長補佐より、今後のシンポジウムとフィールドトリップのスケジュールについての詳細な説明があった。

まとめ

 酒井部会長は、この会議の開催に尽力されたスタッフ、及び会議に参加・協力されたすべての方々に感謝の意を表した。また、通訳として日米両国の意思疎通を図られた飯田久子女史に感謝を述べた。

 酒井部会長は。第35回UJNR合同会議のすべての議事がこれで終了したことを宣言した

 2006年11月15日、三重県において議事録にサインが交わされた。
平成18年11月15日
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酒井 保次
日本側部会長
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ロバート・イワモト
米国側部会長