U. 日本の養殖業の現状と課題−2. 日本の養殖業の生産量と生産額
養殖業をめぐる動向計画的かつ安定的な生産が可能な養殖業は、水産物の安定供給を図るうえで重要な役割を担っており、養殖業が国内生産に占める割合は、数量ベースで22%(120万トン)、金額ベースで28%(4,095億円)となっています(いずれも平成21年)。養殖生産量・生産額の近年の推移をみると、生産量は横ばい傾向ですが、魚価の低迷等により、生産額が大きく減少しています。
(海面養殖業の経営状況)
 海面養殖業の経営状況を対象魚種別にみると、収入、支出ともに規模が大きいブリ、タイ養殖は、漁労所得の変動が大きく、経営が不安定な傾向があります。さらに、近年は、魚粉価格の高騰による飼料価格の上昇が経営に与える影響が懸念されます。
他方、無給餌養殖であるカキ、ホタテガイ、ノリ、ワカメ養殖の経営は比較的安定していますが、近年は価格の低下等により、厳しい経営状況となっています。