U. 日本の養殖業の現状と課題−1. 日本の漁業、養殖業生産量
世界水産白書(FAO,2010)に基づいて政界の養殖業の現状と問題点についてレビューしてきました。これ以降は、「水産の動向」(水産庁、平22年度)に基づいて日本の養殖業についてレビューします。
 我が国の生産量は昭和59年(1984年)に1282万トンとピークに達した後、徐々に減少して、平成21年(2009年)の漁業生産量は419万トン、養殖業生産量は124万トンで、合わせて543万トンでした。
平成21年の我が国の漁業・養殖業生産量は543万トンと、前年に比べ16万トン減少しました(2.9%減)。海面漁業については、サケ類、マイワシ等が増加したものの、ホッケ、サバ類等が減少したことから、前年に比べ22万6千トン減少しました。海面養殖業については、ホタテガイ、カキ類等が増加したことから、5万6千トン増加しました。内水面漁業・養殖業については、サケ・マス類、ウナギ等の漁獲量及び収獲量が増加したことから、1万トン増加しました。
 また、漁業・養殖業生産額については、前年に比べ1,549億円少ない1兆4,730億円(9.5%減)と、漁獲量の減少を大きく上回って減少しました。特に海面漁業生産額は、1,505億円少ない9,745億円(13.4%減)と、減少額が大きくなっています。これは、クロマグロ、カツオ、サバ類等について、漁獲量の減少に加え、国際的な景気低迷による余剰在庫の発生、漁獲サイズの低下による単価の低下がみられたこと等によるものです。