養殖業における民間規格および認定:
      実際と新たな問題-5
  

発展途上国によるチャレンジと機会:

●発展途上国:
  養殖生産物の80%以上を生産
  世界の食糧水産物の47%を供給

●民間基準認定ー多くの問題
 例えば、民間基準は貿易の妨げであることを憂慮

●発展途上国は需給の方程式において重要

●民間基準の発展途上国の貿易に対する影響についてさらに調査が必要

(FAO,2010)

I.世界の養殖業の現状と課題-9. 養殖業における生産物の民間規格および規格認定-5)現状と問題点 その5
発展途上国によるチャレンジと機会:
国際的に商取引されている魚介類について、額にして半分、量にして60%が発展途上国に由来しており、養殖生産物の80%以上が生産されており、世界の食糧水産物の47%を供給しています。しかし、発展途上国にとって認定のための民間基準は、多くの問題があるようです。
例えば、民間基準は貿易の妨げであることを憂慮してます。しかし、現実には、輸入国の公共的基準が貿易の障害であり、発展途上国はまずもって、民間基準に認定される以前に公共(輸入国政府の)基準を満たさなければならないのが現実です。
発展途上国は需給の方程式において重要な部分であり、切り離して考えることになれば、食の安全性や養殖の持続性を発展させるいかような試みも失敗に終わるでしょう。
民間基準の国際貿易に対する実際の影響、とりわけ発展途上国にたいする影響についてさらに調査する必要があります。