Ⅰ. 世界の養殖業の現状と課題-7. 2000–2010年における養殖業振興に関わる国際的総括-8)養殖生産物の国際化にともなう問題点と対応
養殖生産物の国際化に伴う問題点と対応:
年間総生産量(漁業生産量+養殖生産量)のほぼ40%が、国際取引の対象となっています。養殖生産物については、主として、エビ類、サケ、マス、テラピア、ナマズ、二枚貝類ですが、養殖生産物の国際通商の増加に伴い、以下のことについて公私各団体の関心も高まってきました。
1.養殖による環境への影響
2.消費者保護や食の安全性に対する諸要件
3.養殖動物の健康と愛護
4.社会的責任
5.養殖物供給チェーンにそったトレーサビリティおよび消費者への情報
非政府団体などが上記関心事に対する懸念を強め、消費者の購買決定に、とりわけおもなバイヤーや小売業者の買い上げ方針に大きな影響を及ぼす戦略を構築してきました。
この活動によって、商品(魚)の出所、質、安全性ならびに生産中、加工中そして魚と飼料の流通してる間の環境および/または社会諸条件をトレースできるよう設計された養殖基準や認定法が急増しました。