イベント情報/シンポジウム
平成27年度育種情報交換会を開催しました
平成27年12月2日に伊勢市観光文化会館において、養殖産業部会傘下の育種情報交換会を開催し、関係道府県や(一社)全国海水養魚協会、(一社)日本養魚飼料協会、水研センター(本部、中央水研、水工研、西水研、増養殖研)などから40名の参加がありました。各府県での育種関連研究の取り組みの紹介では、ニジマス、イワナ、アマゴ、ヤマメ、フナ、アユなどの淡水魚類やマダイ、カンパチ、マハタ、クエなどの海産魚類およびアコヤガイ、アサリ、ノリ、ワカメなどの介類藻類で、高成長、高温耐性、耐病性といった優良形質に関する選抜育種や交雑育種、倍数体作出が取り組まれていることが報告され、質疑がなされました。
また、増養殖研育種研究センターからは各研究グループで取り組んでいる研究の概要のほか、新たな育種技術(NBT)で作出された生物の取り扱いや社会実装に関して、最近水研センター内で開始された検討の概要を紹介しました。
続いて、「環境変動に対応した育種について」と題して、平成25年度に終了した水産庁事業における高水温耐性ヒラメ作出の成果、現在取り組み中である温暖化の進行に適応するノリの育種技術の開発状況、ニジマス、サクラマスでの高温耐性育種の取り組み状況、環境変動対応にかかる養殖現場での実情や問題意識等について4名の発表者から話題提供をいただきました。その後、今後環境変動へ対応した育種が望まれる生物種、形質や研究の方向性、関係機関での連携の可能性等について参加者の間で意見交換を行いました。
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