ワムシは、多くの海産魚類の仔稚魚期に必須の動物プランクトンです。また、淡水魚類でも、孵化後、数日間はワムシを食べさせることにより、順調に成育します。そのため、ほとんどの種苗生産機関で、このワムシを大量培養しています。私たちは、大量培養に適したワムシを要望に応じて有償配布いたします。小型のワムシ(通称、SS型ワムシ)から大型のワムシ(L型ワムシ)まで保存しています。飼育する仔稚魚の口の大きさから適当なワムシを、選んでください。
サイズが最も小さいので、ふ化直後のクエ・マハタ類のように口の小さい仔魚に適した初期餌料です。ところが、熱帯から採集されたワムシであるため、20℃以下の低水温では遊泳が緩慢になり、活性が低下します。
水温18〜30℃(25〜30℃が最適)でよく増殖します。多くの機関で培養されていますが、L型ワムシよりも高密度になるので、小規模での高密度培養にも適しています。マダイ、アユ、ヒラメといった種苗生産において広く利用されています。
L型ワムシはS型やSS型と比較して、低水温(約15℃)でも増殖する特徴があります。とりわけ、この小浜株は低温耐性があり,8〜10℃でも遊泳できる特長があります。これを活かし、マダラの飼育にも使われているワムシです。
L型奄美株は15℃程度の水温であれば遊泳し、20〜30℃でよく増殖します。L型小浜株と比較して、25〜30℃の高水温条件でも増殖する特徴があります。 一方,10℃以下では衰弱し、遊泳能力も著しく低下します。クロマグロやヒラメの飼育に使われます。