瀬戸内海区水産研究所(海産無脊椎動物研究センター)では、微細藻類の無脊椎動物餌料としての価値を、実際の生産レベルで評価しています。生物餌料は種苗生産現場で利用できることを証明することにより、自信をもって、皆様にご利用いただけると考えています。
【500リットル水槽を用いた珪藻類キートセロスの生産】

アサリやその他二枚貝類の生産に用いる餌料は、このような規模での計画的な生産が可能であることが求められます。アサリの種苗生産をとおして、ジーンバンク事業で保存している株の有用性を確かめています。
【フェオダクティルムとテトラセルミスの生産】

寒い時期に培養できる生物餌料として、フェオダクティルムとテトラセルミスがあります。どちらも、15℃以下でも増殖することから、冬季に与える餌料として使えます。

【アサリ飼育試験による生物餌料の評価】

事業で保存している微細藻類のキートセロスをアサリの浮遊幼生(アンボ期およびフルグロウン期,殻長140〜200μm)に与えてみました。アサリの人工種苗生産では,この微細藻類のみでふ化から着底稚貝までの飼育が可能です。このような実用化試験も行っています。



瀬戸内海区水産研究所・海産無脊椎動物研究センター(百島庁舎)の植物プランクトン培養棟(平成22年3月竣工)

同センターでは,アサリ,ハマグリ,イガイ,タイラギ等二枚貝類の餌料として,ジーンバンク事業で保存されている微細藻類を活用し,植物プランクトン培養棟内で500リットル水槽規模の大量培養に取り組んでいます。