ワカメの総生産額は、約108億円(平成21年度)で、その大部分が養殖によります。 また、アラメやカジメは日本沿岸に広く分布して、「海の林」を作っています。そこには、ウニやアワビなどが住み、これら藻類を食べて育ちます。このように、ワカメ・アラメ・カジメ類は養殖以外に、沿岸に生息する重要な水産動物の「住み場」も提供しています。
【天然の海に生育するワカメ】
  (徳島県:鳴門)
海藻類の群落は減少傾向にあります。一部の沿岸では消滅の恐れもあり、遺伝資源が手に入らなくなる心配もあります。私たちはこれらの遺伝資源の保存を行い、守りつづける努力をしています。





【天然の海から採集したワカメと、
              株保存について】

潜水して採集したワカメは、全長・重量などの特性調査を行います。

胞子をつくる部分(胞子葉といいます。皆さんご存じの 「メカブ」です)から「遊走子」を放出させます。


遊走子は発芽して、♀(雌性配偶体):写真左下 または♂(雄性配偶体):写真右上となります。

細いガラス管でこれらを1個ずつ、雌・雄に分離 します。

(写真はアラメの雌性配偶体と雄性配偶体を示していますが、ワカメもほぼ同じ形態の雌雄配偶体を作ります。)

1個の遊走子から芽生え、生長した♀:「雌性 配偶体」、及び♂:雄性配偶体を分離して、個別 に、保存しています。

培養液は定期的に交換しています。