コンブ類は北海道や東北地方沿岸を中心に広く分布し,日本ではなじみの深い伝統食品です。このようなコンブ類の安定した生産をささえるために,いろいろな試験研究が行われています。生育特性のわかった株の特長を活かし、育種を進めることは、コンブ類養殖を発展させるために重要です。
【コンブ類の群落】
沿岸にはえるコンブ類の群落は,産業上,重要な水産動物(アワビ類など)の餌となる他,住み場を提供しています。また,最近の研究では,コンブ類の群落が,海水を浄化する機能を持つことも分かりました。写真は,沿岸に繁茂するコンブ類の群落を示しています。
【事業で保存しているコンブ類の配偶体】
写真で示した茶色の点状の固まり()がコンブ類の配偶体です。試験管の底に付着して生育しています。配偶体には♂、♀があります。これらを分けて、5〜10℃の低い温度条件で保存しています。
【コンブ類の配偶体】
コンブの配偶体を光学顕微鏡で見ました。配偶体は雄(♂)または雌(♀)にわかれ,それぞれに精子と卵ができます。
写真の左下は雄性配偶体,右上は雌性配偶体です。動物と同じように受精をします。
【コンブ類の胞子体(初期)】
♂、♀の配偶体を育て、精子と卵ができた時に受精させると、写真の様な胞子体ができます。 これをさらに育てると、大きなコンブ類になります。 事業ではこのような培養試験で保存株の増殖も確認しています。