養殖業が盛んになると、全国各地で多くの病気が発見され、深刻な問題となっています。この事業で病原体を集めて保存する目的は、病気に強い魚を育種するための「感染試験」に用いるためです。配布できる株は限られていますが、頻発する病気への耐病性家系を育種するうえでは、重要なコレクションであり、育種を通して、健全な養殖業の発展に貢献しています。
【細菌性の病気にかかったマダイ】

エドワジエラ症(非運動性の細菌類:Edwardsiella tarda)にかかったマダイです。体表に出血性の「びらん」がみられます。
育種により、このような病気にかかりにくい家系を作ることも魚病対策のひとつです。
【レンサ球菌の観察】

ヒラメなどのレンサ球菌症を起こす病原菌です。グラム染色を行うことにより、陽性球菌が数珠状になるのが観察されます。